奨学金

進路

高校卒業後は進学を希望している生徒のお話し

教員
教員

進学希望はわかりましたけれど学費はどうするんですか?

保護者
保護者

大丈夫です。奨学金があります。

教員
教員

奨学金は指定校推薦の合格者が入学金等の支払期間に間に合いません。

保護者
保護者

そんなことはありません。
何のための奨学金制度だと思っているのですか。

保護者
保護者

この教員は何も知らないんじゃないの?

教員
教員

わかりました。進学で話を進めていきますが、指定校推薦の合格発表のときには就職活動も一段落しています。つまり、希望する就職先を探すのは難しいということです。

合格した際には入学金等の支払いが必要になりますのでご承知おき下さい。

保護者
保護者

しつこいわね。わかっています。

11月

生徒
生徒

先生!お母さんがお金を準備できないから進学は辞めて就職しなさいだって。
どうしよう...

教員
教員

残念だが、現実なので受け止めよう。

希望する就職先があるかわからないが探してみよう。

教員
教員

あとは大学にお詫びの連絡をしないと・・・


就職 or 進学

就職および進学は各家庭で決めれば良いことです。
しかし、家庭であまり相談せずに間違えた選択をする場合があります。
いくつかの例を参考に考えてみます。

例1 地元の一部上場企業へ就職したい
ある生徒が地元の一部上場企業へ就職したいので大学進学を考えていました。
この生徒の学力はあまり高くなく進学できてもFラン大学への指定校推薦くらい。
Fランクラスの大学から希望する企業へは就職実績がない。
高卒で製造部門への就職実績はある。
首都圏の4年制大学へ進学すると卒業までに生活費、学費を合わせると1千万円くらいかかる。
22歳時点で考えてみましょう
18~22歳まで働いて1年間の給与を250万円と仮定すると収入は1千万円
4年制大学へ進学すると出費が1千万円
差し引きすると2千万円の差になります。
この差を埋めようと思うと大変です。
特に賃金が低い都道府県ではさらに大変です。
高卒で就職した方が有利な場合もあります。